事業用のETCカードといえば、高速情報協同組合のETCカード。多くの方が候補にされているのではないでしょうか。
なんと言っても、名称は法人ETCカードとなっていますが、開業すぐの個人事業主も申し込み対象となっており非常に作りやすいETCカードとして事業者の私たちにとっては、とても心強い味方です。
今回は、高速情報協同組合のETCカードを愛用している筆者が、その使い勝手の良さを口コミレビューしてみたいと思います!
当記事の評価基準について
この記事を執筆している私は、大阪府下で「さち大阪運送」という軽貨物の運送店を営んでいます。
軽トラックや、ワンボックスの軽バンで全国を走り回ることが多く、ETCカードに関してはもはや仕事にならない必須のツールです。
ところが、軽貨物運送業を営む多くのドライバーは個人事業主であり、業務委託で仕事を受託することが多いため、開業当初は金融面での信用がなくクレジットカードが作れない場合があり、ETCカードが持てないというケースが意外とあります。
私も開業当初から高速情報協同組合のETCカードはとても重宝していますし、なんと言ってもクレジットカード付帯のETCカードと遜色ない使い勝手の良さなので、とても気に入っています。
運送業に必須のETCカード。高速情報協同組合の審査について
では、まず最も気になるポイント。高速情報協同組合ETCカードの申し込み審査からレビューしてみたいと思います。
事業立ち上げすぐでも申し込み可能
冒頭でもご紹介しましたが、高速情報協同組合のETCカードは、法人ETCカードですが開業間もない個人事業主も申し込みが可能です。
当然、申込には所定審査があり審査基準は公開されていません。
なので、審査基準に関してはっきりとは分かりませんが、「クレジット審査なし」と表記しています。
信販会社のようなCICなどの信用情報機関の評価を基準にしているのではなく、完全に独自の審査基準を持っているようです。
余談ですが、私の知人で過去に任意整理の事故情報があるドライバーや、開業後すぐのドライバーが無事発行してもらっていますから、信用面に不安がある方も発行してもらえるチャンスは十分にあると思っています。
もちろん、審査に落ちたという口コミも見かけますから、こればかりは絶対とは言えませんが…
事業用である事が条件。自家用・レジャー使用は不可
高速情報協同組合のETCカードは事業用です。
自家用、レジャー用としては申込不可となっています。
カード発行の必要書類として免許証の他に、開業届や、確定申告書の提示を求められます。実際に事業をしているかどうかは確認されますから、法人もしくは個人どちらでも良いので事業者であることが条件です。
組合費1万円と、利用予定金額について
ETCカードの発行には、高速協同組合の組合費として1万円を入金します。
指定の口座に振り込みが完了した時点でETCカードの発行手続き、カードの発送へと進みます。
また、事前にスタッフより毎月の利用予定金額の確認があります。
利用予定金額については、利用限度額の基準になります。
いくらクレジット審査がないからと言って、支払が滞るなどの信用が悪化するようなことがあれば、利用できる金額が減額になったり、カードが止まる場合がありますので注意しましょう。カード会員規約として明記されています。
申込完了から発行まで10日程度
発行までの期間はどれくらいかかるのか?早く手元に欲しい方もいらっしゃるかと思います。
期間の目安として私が申し込んだ時は、WEB申込完了時点から10日程度で手元に届きました。
スタッフとの電話での確認事項や、契約書類や引落口座の登録申請などの手続きがありますからスムーズに返信した場合でも1週間、長くて2週間程度はみておくのが無難です。
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クレジットカード付帯のETCカードと同様に使える
次にETCカードの使い勝手についてです。
クレジット機能のないETCカードといえば、なんだか普通のETCカードより利用制限などがありそうで、不便なイメージがするのは私だけでしょうか?
大丈夫です。安心してください。一般的なクレジットカードに付帯しているETCカードとなんら遜色ありません。
私はなんの支障もなく使っています。
デポジット制ではないので、残高不足の心配がない
クレジット審査なしのETCカードには、使用する分を都度課金するタイプのETCパーソナルカード(ETCパソカ)があります。
デポジット制だと私は正直言って残高が気になって仕方ないです。仕事で長距離を走る時だと特にです。
高速情報協同組合の法人ETCカードは、事後請求のいわゆる掛けカードのようなものですので安心して高速道路を利用することができます。
支払方法は、口座振替で月末締めの翌々月6日払いとなっており支払スパンが長いので開業当初の資金繰りがシビアな時もありがたいです。
ETC利用照会サービスに連携可能
高速情報協同組合のETCカードは、利用明細をWEBで確認できる「ETC利用照会サービス」との連携が可能です。
私が営む運送業は、仕事によっては荷主様(お客様)に高速料金を報告することがあります。
早急に提示する必要が出てくることも多いので、ETC利用照会サービスで確認できることは必須条件でした。
反映が遅れるようなこともなく、一般的なクレジットカード付帯のETCカード同様に確認できます。
休日割引・深夜割引は問題なく適用
通行料の割引サービスも適用になります。
経費削減のためにも必ずチェックしておきたいポイントです。
- 休日割引…最大30%割引
- 深夜割引…最大30%割引
- 平日朝夕割引…最大50%割引
- ETCマイレージ…還元あり
希望すればガソリンカードも作れる
高速情報協同組合の法人ETCカードは、同時にガソリンカードの発行も可能です。
カードの使用できるガソリンスタンドは、アポロ・出光・昭和シェル(2023年現在)となっています。
ガソリン価格の高騰が続くなか、現金でいちいち支払うのも面倒です。
毎月まとめて支払える上に経費計上が明瞭になることで、意外に便利なのがガソリンカードです。
ちなみに、後から追加で発行依頼することもできます。
デメリットについて
以上のことから、非常に便利な法人ETCカードですが、もちろんデメリットもありますのでご紹介しておきます。
ポイント還元がない
クレジットカード付帯のETCカードの場合はポイントの還元があります。
例えば、ポイント還元率の高い有名どころで楽天カードの場合だと少額な通行料金でも100円につき1ポイントの還元があります。
法人ETCカードはETCマイレージの還元しかありません。
通行料金に対して手数料5%がかかる
高速情報協同組合の法人ETCカードは、信販会社への立替保証として通行料金に対して5%の手数料がかかります。
5万円の高速代に対して、2,500円の手数料がかかるという計算になります。それほど大きな金額ではありませんが頻繁に高速を利用される方や、長距離を走られる方の場合は、意外と手数料が嵩んできますので十分に考慮されてから利用をおすすめします。
また、他にも組合費1万円+発行手数料550円、年間の手数料として550円/年が必要になります。
※ 手数料はカード1枚あたり
カード名義が自分の名前ではない
カードに記載されている名前についてです。
当然といえば当然ですが、名義は高速情報協同組合になっています。
利便性に影響はありませんし、あまり人前で見せるものでもないでしょうから問題はないかと思いますが、気になる方もいらっしゃるかもしれませんので一応記載しておきます。
信用情報に不安があるなら、持っておいて損なし
以上、私のレビューとなります!
結論として、一般的なクレジットカード付帯のETCカードと遜色なく使えて、クレジット審査なしのとても便利なETCカードです。
信用情報に不安がある、開業したばかりでカードが作れない方には間違いなくお助けサービスだと言えます。
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